ゴム系の原材料を加工する際、弾性限界を大きくするため、架橋反応を促す加硫工程があり、添加する硫黄量を管理します。また、タイヤの補強材(スチールコード)などの機械的強度に影響を与える炭素量の分析が必要です。
ハイブリッド車や電気自動車のモータに使われる希土類磁石は酸素量の違いにより磁性特性に影響を与えるため酸素の分析が必要です。酸素・窒素分析装置EMGAシリーズなら簡単・迅速に酸素定量分析ができます。
MLCCの脱脂・焼成工程で残存する炭素は、内部欠陥の原因となることから測定が不可欠です。管状電気抵抗加熱炉方式のEMIA-Stepなら、加熱温度と時間を任意に設定できるため、炭素の全量分析だけでなく、温度別・状態別に分離させての分析が可能です。
金属3Dプリンタ材料にはステンレス、チタン、アルミニウム、銅などが使用されますが、材料中の酸素や窒素が多いとクラック等の構造欠陥を発生しやすくなるため、その分析が重要視されています。
ゴムの補強剤として使用されるカーボンブラックは、ゴム製品の硬さ、引張り強さ、モジュラス、反発弾性、耐磨耗性、引裂き抵抗などの物性を向上させるために用いられています。 EMGAシリーズであれば、少量のサンプルで、カーボンブラック表面に付着した水素と材料中の水素を分離し測定することができます。