透過ラマン測定ユニット

Transmission Raman

透過ラマン法は、広い面積にレーザーを照射し、試料内部を透過したラマン散乱光を検出する測定法です。表面コート材などの影響を小さく抑えて試料全体の成分分析を反映したスペクトルが得られます。 医薬品錠剤などの成分分析に適しています。

事業セグメント: 科学

透過ラマン測定ユニットは、HORIBAシリーズのほとんどのラマン顕微鏡システムで使用できます。 このアクセサリにより、透過ラマン分光法を容易に標準のラマン顕微鏡で行うことができます。 粉末や錠剤などの不透明なサンプルのバルク分析に最適なソリューションを提供します。

透過ラマンによる真のバルク分析

透過ラマンは、試料を一方の側から励起レーザーで照射し、もう一方の側からラマン信号を検出します。ほとんどのラマン分光装置の後方散乱とは異なり、透過ラマンの光学系では不透明な試料でも光が通過する全体の情報を分析することが可能です。

透過ラマン測定ユニットは、以下の用途に活用されています。

  • API濃度
  • 多形分析
  • 結晶化度
  • 粉末の組成と純度
  • 成分の均一性
  • 原薬形態

 

試料の前処理が不要

従来のラマン分光法と同様に、透過ラマンは非接触・非侵襲・非破壊です。試料の前処理が必要ありません。また顕微ラマン法と比較して、粒子サイズ、試料の均一性、および配向に影響されないことが特長です。

上:API投与量を変化させた4つの錠剤からの透過ラマンスペクトル(横軸:標準的な生産投与量に対する変動)
下:APIのピーク強度と濃度のプロット。優れた直線性を示しています。

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