着色インクを希釈せず、原液での分散状態を見たい

通常、レーザ回折/散乱式の粒子径分布測定装置で測定する場合には、試料を十分に希釈しなければなりません。しかし、原液が高濃度の材料の場合、高濃度での分散状態を見たいにも関わらず、大きく希釈することによる分散状態の変化が懸念されます。
分散剤の濃度やpHと密接に関わる分散性を正しく評価するには、なるべく高濃度、できれば原液状態での測定が理想的です。

希釈することで凝集がほどけてしまったり、凝集したりしていないだろうか

トナーの粒子径分布は、プリント後の光沢度、馴染み具合にも影響を及ぼすことから、コピー機やプリンタの製品開発と印刷技術の進歩に粒子径管理が欠かせなくなっていますが、「希釈」することにより、原液状態での粒子径分布から実際の試料状態は変化してしまう可能性があります。



高濃度セルを用いて、希釈せずに原液の状態で測定することによって、初めて凝集状態を確認することができました。

インクのSEM観察と希釈測定と原液測定の粒度分布の比較

レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置
LA-960V2 高濃度測定用セル

原液(希釈なし)または原液に近い状態で測定できます。さまざまな試料濃度での測定も可能です。

  • 極力希釈せずに測定したい インク・塗料・顔料・エマルション
  • 二次電池の正極材・負極材など
  • 濃度による凝集状態変化の観察など

高濃度粒子径測定

銀ペーストを希釈せずそのままの状態で分散評価したい

半導体チップ、ディスプレイ、各種電子部品の接着にAgペーストを使用していますが、部品の微細化によりAgペースト中のAg粒子サイズもナノメートルサイズのものが昨今求められています。ナノ粒子は凝集しやすいため分散状態を確認する必要がありますが、従来の粒度分布測定では希釈を余儀なくされるため、サンプルそのものの状態での凝集の有無を確認できませんでした。

200nm Agペースト粒度分布

ペーストセル用いることで、サンプルをそのまま希釈せずに挟み込むだけで測定できるため、実際の凝集状態の有無を確認することができました。


レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置
LA-960V2 高濃度測定用セル(ペーストセル)

原液(希釈なし)または原液に近い状態で測定できます。さまざまな試料濃度での測定も可能です。

  • 高粘度試料やポリマーに分散させた微粒子
  • 磁性粉体: 高粘度オイルに分散させ、 再凝集を防いで測定可能。

高濃度粒子径測定

高濃度・低粘度セル

高濃度・高粘度セル(ペーストセル)

試料粘度

低粘度~中粘度

中粘度~高粘度

光路長

スペーサで正確に設定可能
1~500um

マイクロメータで調整可能

代表アプリケーション

濃度依存性の測定

磁性粒子の測定

光路長を変化させることで、濃度を振って試料の測定が可能です。希釈倍率ごとの凝集状態の解析ができ、凝集性の分析が行えます。

高粘度のシリコンオイルに磁性粒子を練り混ぜることによって、凝集を強制的に剥がすことができます。この状態で測定することにより、一次粒子の粒子径測定が可能です。


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