高速FLIM
- 192 × 128画素、30画面/秒のレートで蛍光寿命イメージングを実行できます。
- 全24,576ピクセルの蛍光減衰を同時に記録できるTCSPCアーキテクチャを採用しています。
- 蛍光減衰のキネティクスを直接取得できます。
多機能
- 蛍光強度・蛍光寿命のイメージングが可能です。蛍光寿命のヒストグラム表示やフェーザプロット*2も可能です。
- 最大5成分までのフィッティング解析が可能です。
- EzTime Image(ソフトウェア):効率的なワークフローを支えるシンプルでわかりやすい操作画面を提供します。
広波長範囲
- 400~900 nmまで対応可能です。近赤外蛍光プローブを使用した測定にも対応しています。
容易なカップリング
- 顕微鏡にCマウントで接続でき、簡単に取り付け可能です。(お手持ちの顕微鏡にも対応できます。)
- ライブセルダイナミクスや疾患診断のためのバイオマーカー検出など、複雑で高度な分子解析に最適です。
*2 蛍光寿命をリアルタイムで可視化するための二次元表示方法で、寿命の違いや混合状態を直感的に捉えることが可能です。この方法を用いることで、タンパクの質相互作用や蛍光寿命の分布や変化を視覚的に確認でき、複雑なサンプルの解析に役立ちます。
時間相関単一光子計数(TCSPC:time-correlated single photon counting)
CMOS*3技術の進展により、各ピクセルが単一光子アバランシェダイオード(SPAD*4)と時間-デジタル変換器(TDC, Time-to-Digital Converter)を備えたピクセルアレイに基づくイメージングセンサーが開発されました。これにより、各ピクセルで独立して実現される時間相関単一光子計数法(TCSPC)を用いた迅速な蛍光寿命測定(ビデオ速度での)が可能となります。
*3 Complementary metal–oxide–semiconductor
*4 single-photon avalanche photodiode

イメージングセンサー模式図
▶ 蛍光寿命技術についてさらに詳しくはこちら
蛍光強度、蛍光寿命、減衰曲線、フェーザプロットをリアルタイムビデオレート(30fps以上)で同時に表示できます。

ソフトウェア
HORIBAの直感的な操作ができるEzTime Image(ソフトウェア)を使用して、FLIMeraの制御、データ取得、解析を行います。
4つの操作モード
- 手動:測定の開始・停止を手動で行います。TCSPC強度画像とFLIMデータから蛍光寿命解析を行います。
- 時間指定 : 設定した時間の測定から、TCSPC強度画像とFLIMデータから蛍光寿命解析を行います。
- HDF5ファイルへのストリーミング : HDF5ファイルにストリーミングされた各ピクセルごとの光子のTCSPCデータから、詳細な減衰解析を行えます。
- フェーザプロット : リアルタイムでフェーザプロット形式で蛍光寿命データを表示できます。

ソフト画面:蛍光強度イメージング、蛍光減衰曲線、蛍光寿命イメージング

ソフト画面:フェーザプロット
リアルタイムビデオレートでの観察
ビデオレートで蛍光寿命イメージングを観察することで、FRET(フェルスター共鳴エネルギー移動)などの現象をリアルタイムで捉えることができます。

FUN-1を用いて蛍光標識した酵母細胞の蛍光寿命をイメージング
https://youtu.be/1Fu7VOCsHuA
高い分解能とTCSPCの測定精度
FLIMeraでは24,576個のSPADピクセルのうち、わずか1ピクセルのデータだけでも、蛍光寿命測定装置DeltaFlexと同等の蛍光減衰曲線を取得することができます。

FLIMeraによる蛍光減衰結果

蛍光寿命光度計 DeltaFlexによる蛍光減衰結果