犯罪捜査用光源
長年にお客様にご愛用頂いておりました犯罪捜査用クライムスコープシリーズは、2025年9月をもちまして製造販売を終了いたしました。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げますとともに、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
HORIBAの顕微観察機能を有する分析装置は、法科学・科学捜査において微小な証拠の詳細な分析を可能とし、犯罪解決に不可欠な役割を果たします。中でも、微小部X線分析装置(XGT-9000シリーズ)は、元素組成を迅速かつ非破壊で分析でき、主に無機物ガラス・金属片・塗料の特定に役立ちます。またラマン分光分析装置は、無機物・有機物の分子構造を非破壊で特定でき、薬物やインクの分類に有効です。
射撃残渣(GSR)は、銃が発射されたときに銃から放出される小さな粒子で構成されています。これらの粒子は鉛、バリウム、アンチモンなどの重金属を含み、銃撃者や近くの表面に付着して、銃が最近使用されたかどうかを判断するための犯罪捜査で重要な法医学的証拠となります。個々のGSR粒子の特性評価には一般的にSEM-EDXが使用されますが、微小部蛍光X線(μXRF)は、非真空状態での使用も可能で、かつサンプルチャンバーの容量が大きいため、サンプルを非破壊かつ前処理なく分析でき、繊維や衣服の GSRでも、より広範囲なエリアをスキャンできます。
GSRの元素組成とその分布は、捜査対象者が発砲された銃の近くにいた証拠となります。µXRFを使用すると、衣服上のそれらの情報を容易に得ることができます。XGT-9000シリーズはプローブサイズを幅広く選択でき、また大気中で分析できるため、真空中で分析するSEM-EDXと比較し、衣服に付着した未固定の残留物を吹き飛ばすことなく分析できます。
衣服上の GSR の元素イメージング(部分真空状態)
GSR に含まれる主要元素の量は、銃が発射された位置を推定する手がかりとなります。µXRFはSEM-EDXよりも分析領域が広いため、衣服のGSR領域内の総Pb含有量を特定でき、より有効な分析手法になります。
射撃位置が異なる射撃残渣のサンプルと 鉛含有量の傾向
法科学分野における真贋判定は、証拠の信頼性を確保するために不可欠です。対象は文書、貨幣、美術品、宝石など多岐にわたり、画像解析などのデジタル技術による外観識別に加え、組成情報を明らかにする化学分析も用いられます。中でも蛍光X線分析(μXRF)は非破壊元素分析法であり貴重な証拠品を損なわず測定できるため、司法手続きにおける証拠保全に最適です。特に微小部蛍光X線分析は、小さな宝石や複雑な模様を持つ対象物のイメージングに優れ、幅広い偽造や改ざんの科学的立証に貢献します。
タンザナイトは宝石の商標名であり、青紫色の輝きで有名なカルシウムアルミニウム水酸化ケイ酸塩鉱物(Ca2Al3(SiO4)3(OH))の青紫色の変種に由来する宝石です。しかしながら、このユニークな色を模造した模造品は本物との区別が外観検査では判断が難しく、分析装置による成分での評価が効果を発揮します。以下の結果は本物のタンザナイトとタンザナイト模造品を測定したスペクトルです。模造品では主成分のAlやCaのピークが検出されず、タンザナイトとは全く異なる成分の物質であることが分かります。
分析はXGT-9000 Expert装置に100 μm高強度プローブを装着し、完全真空条件下で実施されました。分析中に発生する不要な回折X線を低減するため、一次X線フィルターおよびX線管電圧を組み合わせた条件を使用しました。
ガラス片は、不法侵入や殺人凶器、車両盗難、事故などの重要な物的証拠であるため、科学捜査においてそのガラス種を判別することが非常に重要です。
XGT-9000なら非破壊・非接触でガラスの分析を簡単に行えます。
※ ASTM E2926-17 : Standard Test Method for Forensic Comparison of Glass Using Micro X-ray Fluorescence (µ-XRF) Spectrometry
微小部X線分析装置 (X線分析顕微鏡)
ラマンスペクトル測定は、麻薬物質や添加物成分を非破壊・非接触で特定するのに非常に有効な手法です。また、顕微型ラマン分光分析装置は平均的な情報だけでなく、マッピング測定により汚染表面や薬物分布を調べることができる上、微小照射系により、わずかなサンプル量でも分析が可能です。
モンタージュ機能による広範囲観察およびラマンケミカルイメージング
結晶、鉱物、繊維の特定
粒子を自動検出し微量試料や汚染物質を分析
(英語サイト)
ラマンイメージング装置
ラマン顕微鏡










