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世界初 pH応答ガラスチューブ開発

1997年1月20日


(株)堀場製作所(本社・京都市 社長・堀場 厚)は、従来の球状をした電極と同じ性能の、ガラスチューブ(管)状のpHセンサを、世界で初めて、開発に成功しました。研究室で使う卓上型pHメータの電極に採用するのはもとより、管状の特徴を活かして各種プロセス経路に直接接続した、インライン測定にも応用できます。研究室向けに限らずプロセス対応の連続測定でも、従来から、ガラス電極式pHメータの心臓部であるpH電極の応答(センサ)部分は、その原理上薄膜の球状をしていますが、今回開発に成功したpHガラスチューブは、応答部分の形状を管状にしたものです。管を長くすればサンプルとの接液面積を増大できるため、従来の球状のガラス膜に比べ3〜5倍の肉厚でも同性能が得られます。

このpHセンサが開発できたことによって、ガラス電極式が特徴として持つ(1)耐酸・アルカリ性(2)耐有機溶剤(3)耐高温(4)計量法に適合などを備えつつ、(5)堅牢で割れにくい(6)加工性が高く種々の径に対応(最大50mmφ,最小0.1mmφ)の特徴を併せ持ち、新しい応用展開がはかれます。


例えば、食品加工分野においては、原料や純水などの品質管理のため、プロセスラインにpHセンサを挿入して測定が行われていますが、新開発のpHセンサ自体がプロセスラインと同じ管状なので、経路にセンサを挿入する従来タイプと異なり、直接接続したインライン測定が可能です。

また、液の流れによる抵抗を受けて破損する心配がなく、耐圧力性にも優れています。この他に、極細管を束ねたファイバー型のpHセンサや、数10μ?と極微量のサンプル量でも測定できるスポイト吸引型電極などへ応用展開できます。

〈 主 な 特 長 〉

  1. 球状の電極に比べ堅牢で、ビーカを使っての測定では撹拌棒の役目もできる。
  2. 各種プロセスへ接続したインライン測定が可能(管径:最大50mm,最小0.1mm)
  3. ファイバー型やスポイト吸引型など今までにない電極への応用がはかれる