各フィールドの先端でご活躍されているHORIBA製品ユーザー様の声をご紹介します
20世紀初頭に開発されたハーバー・ボッシュ法は触媒技術を利用して工業的なアンモニア製造を可能にしました。アンモニアは食糧生産に必要な肥料や、衣服、薬などの原料として私たちの生活に不可欠な物質です。そして近年、脱炭素社会実現に向けた動きが加速するなか、アンモニアは燃やしても二酸化炭素を排出しない次世代…
パソコンやスマートフォンの性能が上がり、小型化が進むにつれて、電子機器に内蔵される素子の材料もナノスケール領域へと微細化が進んでいます。TERS(Tip-Enhanced Raman Spectroscopy:…
化学反応を利用して金属表面に機能的な皮膜を作る表面改質処理は、金属の耐食性や耐摩耗性などを改善するだけでなく、金属と直接接合が難しい材料との接合も可能にすることができます。プラズマ窒化やダイヤモンドライクカーボン(DLC)などを使い、表面改質処理のご研究から高機能材料の開発まで取り組まれている関西大…
持続可能な社会の実現に向けて、限りある鉱物資源を有効に利活用するために、廃棄製品に含有される金属のリサイクル(再資源化)は不可欠な要素です。…
陽極酸化技術を活用し、環境やエネルギー、資源問題に貢献が期待できる機能性素材を、金属表面処理技術の側面からご研究されている北海道大学 大学院工学研究院 界面電子化学研究室 幅崎 浩樹 (はばざき ひろき)教授にお話を伺いました。
1991年に発見された一次元材料のカーボンナノチューブや、2004年に発見された二次元材料のグラフェンに代表されるように、微細化の限界を突破するためのシリコンに次ぐ半導体材料として、低次元材料が注目されています。今回は二次元材料の二硫化モリブデンを使ったFET(電界効果トランジスタ)開発のご研究に邁…
金属の耐食性、耐摩耗性を高めるだけでなく、密着性、親水性、防汚性、絶縁性などの新たな機能付与も可能とする表面改質技術。将来のありたい姿「Vision2030」のなかで「あらゆる表面をカガクで変える」をスローガンに掲げ、表面改質技術の研究開発に邁進されている日本パーカライジング株式会社…
液晶や有機ELディスプレイよりも発光効率がよく、消費電力がより小さく、そしてより臨場感のある画像や映像を映し出す次世代ディスプレイとして、マイクロLEDディスプレイの研究が進んでいます。マイクロLEDディスプレイの実現に大きく貢献する希土類添加半導体に着目し、窒化物半導体の赤色LEDの開発に成功され…
温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーとして関心を集めている太陽光発電。平地の少ない日本では太陽光パネルの設置場所として住宅の屋根に設置することも多く、太陽電池の軽量化や耐久性強化などの課題が残っています。そうした課題を克服し、未来のエネルギー社会を変える次世代の太陽電池としてペロブスカイト(P…
鉄は人間が生きていくうえで不可欠なミネラルです。しかしながら、過剰摂取によりタンパク質に結びついていない鉄イオンが増えると、細胞に障害を与えてさまざまな疾患の原因にもなることがわかってきました。鉄イオンの蛍光プローブ開発に取り組まれるなか、これまで世の中に無かった“ヘム“※1の蛍光プローブ開発に成功…
2015年に採択されたパリ協定を契機に「2050年のカーボンニュートラル実現」をめざす動きが国際的に広まっています。2020年には日本も「2050年カーボンニュートラル宣言」を表明(※1)、その実現に向け、ゼロカーボン・ドライブ(再生エネルギー X…
空を飛ぶクルマが行きかう町、そんな未来像が現実になろうとしているなか、軽くて小さな電池の開発が求められています。2019年ノーベル化学賞を吉野彰先生が受賞されたことにより、広く世に知られることとなったリチウムイオン電池。さらなる電池性能、安全性、充電速度の観点で全固体リチウム電池のニーズが高まってい…
カーボンナノチューブ(以下、CNT)の実用化に向けて、安定した品質と生産量を供給するために、日々ご研究をされている国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研) ナノチューブ実用化研究センターの岡﨑俊也先生にお話を伺いました。
日本人の死因第1位である「がん」の治療薬として、さらには近年の新型コロナウイルス感染症に対する治療薬として、その効果が特に期待されている“抗体医薬品”。その抗体医薬品を効率よく大量に生産できる抗体のデザインを研究されている東京大学医学研究所 長門石先生にお話を伺いました。