Partica LA-960V2

LA-960V2

【粒度分布】レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置 LA-960シリーズ

世界に届ける、粒子計測(粒度分布測定)のフラッグシップモデル

レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置 Partica(パーティカ)シリーズのフラッグシップモデル。粒度分布サブミクロン領域の測定性能を革新し、測定レンジのみならず実用性、実性能でユーザニーズに応えるモノづくりにこだわりました。

事業セグメント: 科学
製品分類: 粒子計測装置
製造会社: HORIBA, Ltd.

Particaは、微粒子サイズ計測で最も優れた性能を発揮します。

0.01 μm(10 nm)~5000 μm(5.0 mm) 業界最大値幅*のダイナミック測定レンジ
HORIBAが長年培った光学設計技術を踏襲し、理論に従った演算シミュレーションノウハウと実試料の測定結果解析を蓄積し、光散乱現象から最適化されたアルゴリズムによる演算手法を開発しました。ナノレンジの測定も精度と感度を改良し、Particaは平均径20 nmの標準粒子測定(粒度分布測定)の実力を備えました。
*当社調べ(2022年4月現在)

  • 2つの光源波長でワイドレンジ測定を実現

  • 数10 nmというわずかな違いも検出

  • 試料注入から洗浄まで、わずか60秒の全自動測定

Point1. 優れた再現性

サンプリングから洗浄、データ表示を1分間以内で行うには、再現性の高い循環システムが最も重要な要素の一つ。分散媒注入用ポンプは標準装備されており、測定や洗浄時の注入はソフトウェア上の「注入」コマンドをクリックするだけで、瞬時に循環系が満たされます。 液面センサによって、指定した分散媒量を正確に注入します。

Point2. 高いパフォーマンス

ドレインには、効率良く循環系内すべてのサンプルや溶媒が排出されるように、配管の傾斜や曲がりを設計しているため、リンス効率が高く、スピーディかつ確実な作業が行われます。


Particaの信頼性は出荷時の全数検査で確証されています。

  • 標準粒子による±0.6%精度保証
  • ISO13320:2020規格準拠
  • トレーサビリティサポート

 

特にニーズの高いサブミクロンからナノレンジの測定に関し、HORIBAは信頼性の高い粒子径とその分布幅を算出します。世界で初めて試みた粒子計測(粒度分布)業界初の精度保証をより強化しています。機差を極力抑えるための工夫として、分布幅(最小~最大粒子が約10倍程度)をもつNISTトレーサブルな計測機器を用いて製造された標準粒子を用いて一台一台確実に出荷検査を行っています。装置の異常を検知する目的だけではなく、そのパフォーマンスを実際の測定対象に近い条件で厳しい検査を行っています。


進化し続けるソフトウェア

  • ひと目で分かりやすいボタン配置。操作性、機能性を向上。
  • メソッド・エキスパート機能による粒径分布(粒度分布)最適測定条件の選定や考察が行え、ユーザによる自動測定の自由設計が可能。
  • 旧モデルとのデータ相関ソフトウェア完備。


Particaは、分析部と循環系を一体型させたコンパクト設計です。粒径分布(粒度分布)測定作業の効率化、省スペースに貢献します。

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レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置(粒度分布) LA-960V2

測定原理Mie散乱理論
測定粒子径範囲0.01~5000 μm
測定時間

60秒(分散媒注入から循環系洗浄および粒子径分布結果表示まで)

測定方式

フローセル測定、バッチ式セル測定(バッチ式セル/セルホルダが必要)
測定必要サンプル量約10 mg~5g(フローセル測定時:ただしサンプルにより異なる)
分散媒約180 mL(フローセル使用時)、約5、10、15 mL(バッチセル使用時)
通信USB2.0(装置本体~PC間)
光学系光源:半導体レーザ(650 nm)、5 mW、LED(405 nm)、3 mW
検出器:リング状シリコンフォトダイオード、側方・後方シリコンフォトダイオード
循環系分散:超音波プローブ 30W
循環:遠心ポンプ15段階可変 最大約10 L/min(水の場合)
フローセル:合成石英
使用温度・湿度

15℃~35℃、85%RH以下(ただし結露しないこと)

電源AC 100-240 V  50/60 Hz、300 VA
外形寸法705 (W) × 565 (D) × 500 (H) mm
質量(測定部)54 kg
データ処理・操作部
  • PC:IBM PC/AT互換機
  • OS:Windows®11/64bit
  • プリンタ:各OS対応プリンタ
  • 21CFR Part11対応
  • 操作方式:マウス、キーボードによる入力(タッチパネル非対応)

※Windowsは米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。


 


モデル

モデル名LA-960N2LA-960A2LA-960S2LA-960W2LA-960L2
光学系標準
光学系
水タイプ
(0.01~3000μm)    


 
標準循環
システム
----
水道直結注入
システム
----
大容量循環
システム
----
有機溶媒タイプ
(0.01~3000μm)
標準循環
システム
----

アクセサリ

高濃度低粘度セルユニット高濃度で低粘度の試料を測定できます。
原液が高濃度の試料に対して、原液もしくは原液に近い希釈倍率で粒子径分布を測定することができます。
ペーストセルユニット高濃度で高粘度のペースト状試料を測定できます。
原液がペースト状の試料や高粘度溶媒に分散させた試料の粒子径分布を測定することができます。
バッチ式セルユニット最少容量5 mLから測定できます。
ミニフロー試料の分散媒量35 mLでのフロー式測定測定できます。
乾式ユニット粉末状態のまま測定できます。
画像解析ユニット装置に内蔵、測定中の粒子の状態を簡単操作で観察できます 。
オートサンプラー多検体を自動で測定できます。
温調ユニット温度によって変化するサンプルもできます。
スプレーユニット気相中の液体や固体粒子の大きさを測定できます。

外形寸法図 (mm)

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お問い合わせ

* 項目は必ずご記入ください。

アクセサリ

ミニフロー・小容量循環システム
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試料の分散媒量35 mLでのフロー式測定が可能。分散媒に有機溶媒を用いる際にお薦めです。

乾式測定ユニット
乾式測定ユニット

粉末状態のまま測定できます。自由落下での非分散測定、圧縮空気を用いた強制分散測定の両方に対応しています。

画像解析ユニット
画像解析ユニット

装置に内蔵、測定中の粒子の状態を簡単操作で観察できます(9~1000μm)。

高濃度低粘度セルユニット
高濃度低粘度セルユニット

原液(希釈なし)または原液に近い状態で測定できます。

HORIBAグループ企業情報